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1.ネックレスのチェーンが切れるパターンは2つある!
ネックレスの基本情報
ここでは、まずネックレスの金具の名称の説明と修理の方法の基本的な説明をしていきます。
①マルカン
マルカンはチェーンと引き輪を繋ぐために連結する丸形の金具です。
②プレート
引き輪をプレートにつけて繋ぐ役割をしています。
③引き輪
引き輪をプレートにつけて繋ぐ役割をしています。
溶接修理には大きく分けて2種類の修理方法があります。1つがロー付け、もう1つが共付け(ともづけ)という修理方法です。
①ロウ付け修理
ロウ付けは、接合するジュエリーよりも融点の低い合金のことをロウといい、そのロウ材を使いジュエリーに接合させていく工程をロウ付けと言います。
②共付け修理
共付け修理とは、ロウ付けはロウ材を使用して接合させていきますが、共付けはロウを使用せずに溶接をしたい箇所を直接溶かして溶接をしていく工程の事をいいます。ロウ付けに比べて技術を要します。素材のよりロウ付けより接続が甘くなることがあるので耐久性が弱い場合もあります。
マルカンから外れる場合
ネックレスが切れる?もしくは外れるパターンとして多いのが、マルカンから外れるパターンです。このパターンでお客様の中で多くの疑問を持つ内容として「購入時にお店の人がしっかり確認して渡してくれたのになんで外れてしまうの?」という疑問です。硬い金属なのに何故、しばらく使ったら壊れるのだろうと思われるご意見はごもっともだと思います。ですが金やプラチナはそんなに硬いものではありません。マルカンから外れてしまうのは、金やプラチナが時間と共に少しずつ開いてきて外れてしまうからなのです。では、何故外れるように作ってあるのでしょうか?それは、マルカンの部分がくっついた状態で同じようにチェーンが引っ張られた状態になるとチェーンが切れてしまう事になります。そうなると修理が高額になったり、破損の状態や形状によっては修理が出来ない場合もあります。マルカンが外れる事でマルカンの調整や交換でまた、ネックレスが使えるようになります。
2.ネックレスのチェーン切れの修理方法
マルカンが外れた場合の修理
マルカンが外れてしまった場合の修理方法ですが、マルカンが開いてしまった状態でしたら開きを直して戻してあげる事で再び使えるようになります。破損の状態が酷い場合は交換する事になります。ネックレスの使い方により時間の経過と共に再び外れてしまう状態が起こりますので定期的に調整する事をお勧めいたします。
チェーンや金具(引き輪)が壊れた場合の修理
チェーンや引き輪が破損した場合はロウ付けや金具の交換などの修理が必要になります。ネックレスの形状や破損状況によっては修理が複雑になり修理費用が高額になる場合もあります。
3.ネックレスの身に着け方と保管の仕方
最後に・・・
ネックレスを始めジュエリーは本来、繊細なものです。ですから使い方に十分注意を払う必要があります。日本がジュエリーを身に着けるようになってから百数十年しかありません。1000年以上前にはジュエリーを身に着ける文化があったようですが、長い間身に着ける文化が無かったようです。一方で西洋文化では、古くから身に着ける文化がありました。その身に着け方も日本とは違いジュエリーは階級の象徴でもあったそうです。近代では、島国の日本と違い天変地異や戦争などのリスクが高く身分が分かる為に身に着けたり、資産として常に持ち歩けるものとして保有されていたそうです。
日本では、ファッションとしての文化が根付いて身に着けていますが、取り扱いなどに関しては、例えばネックレスなどを身に着けたままでネックレスの破損に繋がったり指輪などもキズがついたまま磨きを怠ったりなどして輝きを失っていたりなど取り扱いやメンテナンスなどに改善の余地があると感じます。きれいに扱う事で身に着けた時にさらにその人を輝かせてくれるのがジュエリーです。洋服も汚れたらクリーニングをされると思います。ジュエリーも同じで定期的なメンテナンスがとても大事なのです。ジュエリーに関するメンテナンスなどは、お気軽にご相談ください。